WHAT’S YAMAGAMI Masanori

Masanori Yamagami

シャツを仕立てるには人体を知らねばならない……

YAMAGAMI Masanori(ヤマガミ マサノリ)は、カミチェリア⼭神 正則が⼿がけるビスポークドレスシャツブランド。すべてのシャツは、20箇所以上の触診と対話を通じ、ひとりひとりの⾝体にあわせた型紙づくりから始まります。活動を開始した2010年から、国内外の多くの富裕層を満⾜させる、袖を通すたびに気分が⾼揚するドレスシャツをつくり続けています。

DETAIL

良し悪しを左右する袖と肩には妥協なきこだわりを

袖付けの縫い代は、袖⼭側が太く、脇の下は細くなる。肩のイセ分量を多くして⽴体的に仕上げ、、逆に脇はすっきりとさせてフィット感を⾼めます。

そして、肩はコンパクトに設計することで、丸みが美しく表現され、⾃⾝の⾝体と⼀体となって馴染む。これがエレガントに映る理由なのです。

生地が息をし始めるそんな感覚をあなたに

⼿洗いしてから、裁断される⽣地によってつくられるシャツは、まるで呼吸をしているかのよう。これは、糊成分を洗い流し、⽣地を⾃然な状態に戻すための⼯程だが、肌触りの良さも同時に⽣み出します。

また、この⼯程を経ることにより、洗濯による縮みを防ぎ、⾵合いや着⼼地を損ねることもありません。着るひとに寄り添った選択をしています。

技術と経験に基づくボタン付け技術がもたらす最良の着心地

ひとつひとつ⼿仕事により付けられるボタン。これは、それぞれの場所により根巻きの⻑さを変えたり、表⽣地と裏⽣地をずらしたりすることで、着⼼地を追求しているから。

例えば、第1ボタンは、台襟の表⽣地と裏⽣地をずらすことにより、台襟の端がカーブし⾸に吸い付き、浮かないように⼯夫していたり、ボタンの位置によって異なる根巻きの高さとすることで、掛け外しがしやすいだけでなく、フィット感やゆとりを感じていただけるように配慮しています。⼿仕事でならない理由がここにあります。

至極の特注貝ボタンは細部へのこだわりの結晶

すべては、指掛り良く、⼼地良い掛け外しのために……着る⼈にとっては毎⽇複数箇所掛け外すのだから、最⼤限のこだわりを詰め込んで。そんな想いで⽣まれた特注⾙ボタンは、通常よりも⼩振。そして4つ⽳が⼩さいことが特徴。

それだけでなく、その4つ⽳は中⼼から等間隔ではなく、少しずらした位置に開けられます。すべては、指掛り良く、⼼地良い掛け外しのために。唯⼀無⼆のボタンがシャツを彩ります。

CAMICERIA

Masanori Yamagami

山神正則 -Masanori Yamagami-

1976年、香川県琴平町⽣まれ。YMシャツの代表であり、ビスポークドレスシャツブランドYAMAGAMI Masanoriを主宰するシャツテーラー。学⽣時代からシャツやスーツといったドレススタイルを纏い、卒業後はデザイナー・パタンナーとしてキャリアをスタート。2010年に⾃⾝が最も愛するアイテムでもあるシャツのビスポークテーラーとして活動開始。2013年には、フィレンツェ在住の外国⼈以外では初となるフィレンツェ職⼈組合「OMA(Osservatorio dei Mestieri d‘Arte)」から賞を受賞。その後、多くのメンズファッション誌でも取り上げられ、⼀躍⽇本を代表するシャツテーラーに。国内・海外問わず多くの富裕層がシャツをオーダーし、1度に20枚オーダーする常連もいるそう。⼭神のつくるシャツの着⼼地はまるで「⽻⾐のよう」と評されている。